【中国の山中で食べる新鮮なよだれ鶏】は目と舌が覚めるビックリする辛さと美味しさ

2022年9月11日ピックアップ, 口水鶏 よだれ鶏

アクセス

中国の奥地重慶にそびえ立つ南山(標高681m)― 蒸し暑い夏には避暑地として栄え、冬には湯治客で賑わいます。今日はそんな南山で出会った絶品口水鸡を紹介します。

口水鸡(コウシュイジー)、別名”よだれ鶏”のお店は重慶の南岸区、壹华里(イーフアーリ)という場所にあります。

公共交通機関を使った行き方は、

  • まず重慶中心部の小什字駅から最寄りの四公里駅まで地下鉄で移動(所要時間約15分 )します
  • 最寄り駅からバス停まで10分ほど歩き、383番のバスに乗ります
  • 10分も経たないうちに写真のモニュメントが見えたら降車し、写真の右奥・地図上の北西に伸びる道(3方向あるうち、バスの進行方向と来た道とは別の道)を進みます
  • 道なりに歩くこと5分、左手に壹华里が見えてきます。

少し難易度が高ければ、中心部からはタクシーで40分、最寄りの駅からはタクシーで10分ほどで到着します。

壹华里

壹华里は数十店舗の飲食店が集まった新しい南山の観光名所です。
裏手には片道30分ほどのトレッキングコースがあります。

壹华里の地面は石畳で出来ていて、風情のある建物が並びます。

一階にあるお店は大体15分ほどで見て回れますが、二階にもお店があります。

2019年末時点では二階の多くの店舗がまだ建設中ですが、グランドオープンすれば全体で20店舗以上となる予定です。

揺れるつり橋などアトラクションもオープン予定です。
訪問時は12月のため寒空が広がっています。

壹华里には自分で火鍋の素を作って食べられるレストランもあります。
小道の壁には中国の歴代の皇帝の変遷が描かれるなど、中国の歴史好きにも嬉しいスポットです。

お店

こちらがそのお店。”口水鸡”と”松茸”の文字が目印です。

壹华里の入り口から入って右側の小道を歩いていくと右手に現れます。
テイクアウト専門のお店で、夫婦で切り盛りされています。

店頭には新鮮な鶏が並びます。下ごしらえされてるので綺麗な光沢があります。

部位を指定するとその場で豪快に骨ごと切り分けられます。今回は二人で行ったので、鶏の半身の上半身 (約60元=900円) を注文しました。

部位によって値段が違い下半身の方が少し高くなります。1/4の大きさで2人前、半身で4人前、一羽で7~8人前ほどです。

調理法

ボウルに入れた鶏に数種類のタレを加え混ぜていきます。
辛さの度合いや薬味の有無も指定できます。

絶妙の分量で手際よくお酢、ネギ、ピーナッツ、唐辛子、花椒粉などなど各種調味料が加えられて行きます。

完成したよだれ鶏が下の写真。

お箸とビニール手袋を使って食べます。 ネギと鶏肉をよく混ぜてからいただきます。
一緒に売られていた干豆腐スライスの花椒と胡麻和えも頼みました。

新鮮な鶏は全く臭みが無く、ぷりぷりと弾力があります。

秘伝の松茸醤油ダレやニンニクソースの旨味がまず口いっぱいに広がり、続いて唐辛子や花椒の心地よい辛みとしびれを感じます。

絶妙な酸味とネギのシャキシャキ感もアクセントとなりやみつきになります。

お店の人のおすすめ通り、余ったソースはほかの料理に活用できます。大満足のよだれ鶏でした。

おまけ

せっかくなので壹华里の美味しい担々麺も紹介します。
注文後にオープンキッチンで麺が茹でられます。

麺を茹でているうちにお椀に数種類のタレを入れていきます。
担々麺が目の前で完成されていく過程は、料理好きには非常に勉強になります。

タレの上に麺、麺の上に挽肉、その上にネギ。シンプルですが綺麗な一杯です。

全体をかき混ぜていただくと、細麺にラー油と醤油ベースのタレが絡みつき、辛み、酸味、塩気、肉のうまみが一体となり、一気にお椀が空になります。

軽食にピッタリの担々麺です。

紹介したお店は基本年中無休で営業しています。

今回紹介した以外にも甘い胡麻団子スイーツや甘辛いおぼろ豆腐など、必食のグルメが多くあります。

夜景とのセットで日帰り観光をするのも良いですね。

中心部から近くそれでいて下界とは違った景色や気候が楽しめる南山はこれからよりレジャー開発が進んでいくことでしょう。

グランドオープン前でまだ込み合わない今がチャンスかも?