【重慶旅行徹底ガイド!!】おすすめの季節・日数と費用の目安
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重慶の観光スポットやグルメに興味が湧いて旅行に行ってみたいけれど、具体的な旅行プランのイメージが付かない。。。そんな方も少なくないと思います。
行ったことの無い国や地域の旅行の計画は情報集めが大変ですよね。
そんな方のために、今回は重慶旅行におすすめの季節から、目安の滞在日数、移動費や食費を含めた費用について現地在住の私が紹介して行きます!
重慶のおすすめ観光シーズン
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重慶は北緯29度(鹿児島県のやや下)東経106度に位置しており、日本と同じように四季が存在します。
一年間の平均気温と降水量は以下のグラフの通りです。
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春(3月~5月):おすすめ度★★
日中平均気温は15℃~20℃程度と暖かいですが、朝夕の寒暖の差が激しいため、体調を崩す心配があります。ただし長袖や着脱可能なパーカーなどを持っていくことで対策をすれば、観光に向いているシーズンと言えるでしょう。5月から6月にかけて雨の日が増えていくので、観光は3月中旬から4月がオススメです。多少の雨を覚悟するなら、日本のゴールデンウイークを利用するのもありですね。
夏(6月~9月): おすすめ度×
武漢や南京と並んで”中国三大かまど”として知られる重慶の夏場の平均最高気温は30℃を超え、時には40℃近くに達することもあります。日差しも気温も厳しい屋外から、冷房がキンキンに効いた屋内に入ることで温度差によって風邪を引くことも考えられます。降水量も多く、湿度も上がります。慣れない土地での猛暑は大変危険ですので、重慶の夏は旅行にはオススメしません。どうしても夏に旅行する場合、気温が少し下がり、日差しも弱まる9月にして下さいね。
秋(10月~11月):おすすめ度★★★
秋に入れば気温は20℃程度に落ち着きます。雨季は続くものの晴れの日が多くなり、比較的過ごしやすい日が続きます。気温や降水量、湿度の面では一年のうち最も観光に向いたシーズンです。但し10月のはじめの週は中国の祝日となるため、多くの観光客が国内から殺到します。2019年に重慶は中国国内で最も観光客が訪れた都市に選ばれたほどです。よって混雑は避けられないため、10月1日~7日は外しましょう。
冬(12月~2月):おすすめ度★
雨は減りますが平均気温は10℃程度まで下がります。マイナスになることは滅多にありません。人によっては厚手のコートや手袋を使用しますが、日本の冬ほど寒さは厳しくないでしょう。ただ冬は曇りの日が多く、日照時間も少ない上、冬季期間は閉鎖する観光施設も多いため、イチオシではありません。2月の春節は観光客や地元に帰ってきた人たちで混雑し、休みとなる飲食店も多いため、春節ウィークは観光に適しません。もし冬に旅行するなら、クリスマスや日本のお正月シーズンが現地ではそれほど混まないので良いでしょう。
重慶観光に必要な日数
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グルメがメインなら最低3泊
重慶観光に必要な日数は、旅行の主な目的によるかなと思います。
中国でもそうですが、日本の皆さんでも重慶を知るきっかけとなったのが、重慶火鍋(マーラーフオグオ)という方も多いことでしょう。
重慶は食の都と呼ばれるほど、火鍋の他にも美味しい料理が沢山あります。
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幸いなことに、多くの名物料理は重慶の中心部で味わうことが出来ます。重慶二大火鍋のお店が位置する南山でも、中心部から片道30分の距離にあり、アクセスの難易度は高くありません。
そのため、3日あれば一通りの重慶料理を堪能出来るでしょう。おすすめプランは以下の通りです↓
- 1日目:市中心部の解放碑や湖广会馆を散策したら、お昼は好吃街(ハオチュージエ)で食い倒れ(名物串串や豆花を忘れずに!)、夜は洪崖洞近くで火鍋または重庆烤鱼を食べながら夜景を楽しみます
- 2日目:朝は簡単に道端の小さなお店で重慶小面、お昼は南山でよだれ鶏や担々麺、晩御飯もそのまま南山で重慶二大火鍋でどうでしょう?山頂からは市街地の夜景が望めます
- 3日目:朝ご飯は軽めに一口水餃子(红油抄手)、お昼は水煮牛肉やウーシャンロースー(もし辛さでお腹を壊していたら宫保鸡丁)をおかずに白米を食べ、最後の夜は勇気を出してカエルやザリガニ(麻辣小龙虾)^^!、お土産にはこの3品をどうぞ
観光メインなら最低4泊~5泊
一方、観光スポット巡りを旅のメインに据えるなら、最低4日~5日は確保して欲しいところです。
と言うのも、人口3000万人(東京の3.2倍)を誇る重慶の面積はなんと北海道とほぼ同じです。
加えて有名な観光スポットの中には市の郊外に位置するものも少なくありません。
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上で紹介したおすすめグルメプランの3日間で市中心部の観光スポットを網羅するとして、郊外の観光スポットの中でも是非訪れて欲しいのが、ユネスコ世界文化遺産の大足石刻と”中国一美しい村”と形容される涞滩古镇です。
それぞれ移動に往復3時間~4時間かかるため、観光に1日は必要と見積りましょう。
お子さんを連れての旅行では、丰都鬼城で肝試しもオススメです。こちらも往復4時間程かかります。手軽に市内の動物園でパンダを見ることも可能ですよ^^
重慶旅行に掛かる費用
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航空費:直行便で往復~10万円
重慶には重慶江北国際空港、 黔江武陵山空港 、万州五橋空港、重慶巫山空港の四つがあります。
国際線の発着は主に重慶江北国際空港です。
日本からの直行便は春秋航空が関空から、中国国際航空が成田から発着しています(2025年2月現在)。
航空券は東京・大阪発ならオフシーズンで往復5~7万円程度、オンシーズンで10万円程です。飛行時間は約5時間、時差は1時間です。
他の都市を経由する場合は上海経由や香港経由がメジャーなルートです。
交通費:1日当たり1人500円~800円+α
重慶江北国際空港から市内の解放碑までは地下鉄(CRT)で片道6元(約100円)、バスで15元~20元(約240円~320円)、タクシーで52~59元(約円820~930円)です。
重慶の公共交通機関で使用できるICカードは宜居畅通卡と呼ばれ、地下鉄の駅で20元(約320円)で購入できます。
重慶市内の移動には地下鉄やバスが便利です。
地下鉄の運賃は区間の長さによって2元~7元(約31円~110円)で、バスは一律2元(約31円)です。
ICカードを使用すると割引が効き、SuicaやPASMOの様に地下鉄の駅でチャージ可能です。
タクシーは20分程度の走行で30元~35元(約470円~550円)です。
市内の移動手段に関する紹介は公共交通機関の乗り方をご覧ください。
一日に4~5回地下鉄を利用しても500円は掛からないでしょう。バスならなおさら安く済みます。
タクシーを3回利用したとしても、1500円程度ですので、一人当たりの一日の交通費は500円~800円で考えておけば大丈夫だと思います。
郊外の観光地に行く場合は別途その交通費を+αで足して計算して下さい。
食費:1日当たり1人1800円
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物価の参考として、重慶のマクドナルドのビッグマックは単品で23元(約370円*)程です。
*1元=16円で計算。円安・円高により変動します。
お店の場所やグレードによって価格は異なりますが、平均的な肉まん一つの価格は1.5元(約24円)、抄手一人前で16元(約250円)、杂酱面(ジャージャー麺。日本のものとは異なります。汁なし担々麺に近いイメージです)一杯も16元(約250円)、観光客向けの火鍋レストランは4人でつついてお酒を飲んで合計約300元(約4800円)程度です。
旅先で食費節約のためにマクドナルドに行く方も多いと思いますが、こと重慶では中華料理の方が圧倒的に安いです(^^;
2人で旅行した場合、ある日の食費のイメージは以下の通りです↓
- 朝食:肉まん4つ ⇒ 6元(約100円)
- 昼食:大衆食堂で白米とおかず2~3品 ⇒ 50元(約800円)
- 軽食:好吃街で重慶凉面と1口餃子 ⇒ 25元(約400円)
- 夕飯:火鍋+お酒 ⇒150元(約2400円)
- 合計:231元(約3700円)
宿泊費:1日当たり1人4000円~9000円
重慶の中心部に位置していて、英語で予約・フロント対応が可能なホテルをピックアップしてみました。
- ウェスティン:Standardタイプ一室(定員2名)1108元(約18000円)
- マリオット:Standardタイプ一室(定員2名)948元(約15000円)
- シェラトン:Standardタイプ一室(定員2名)570元(約9000円)
- ヒルトン:Standardタイプ一室(定員2名)490元(約7800円)
昼食や夕食付のプランもありますが、外国人向けに料理の味をアレンジしていることが多いので、本場の味を楽しむならローカルのお店で食事を取るのがオススメです^^
現地の中国資本のホテルなら価格はヒルトンの半額以下になりますが、通常中国語しか伝わらないので、難易度は上がります。
ちなみにお隣成都では外国人は政府が指定した星付きホテルにしか滞在できないのでご注意下さい!
まとめ
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- オススメの観光シーズンは10月(中国の祝日1日~7日を除く)~11月または3月中旬から4月
- 観光メインなら4泊~5泊、グルメ中心なら3泊4日がピッタリ
- 旅費:【航空費5~10万円】+【交通費500円~800円×日数】+【食費1800円×日数】+【ホテル代1万円×日数】
残念ながら日本発の重慶ツアーは見つかりませんでしたが、自分で航空券だけ取って、観光には重慶集合・解散の日本語対応可能な現地ツアーを予約するのもありですね。
重慶旅行の計画にあたって何か質問があればお気軽にコメントまたはメッセージ下さい^^
重慶人としてお役に立てれば嬉しいです☆ぜひ旅行にいらして下さい!
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