【真っ赤な柔らか豆腐が食欲を刺激】火鍋の本場重慶で必ず食べてほしい豆花
豆花とは
豆花(ドウフア)とは中華圏で広く親しまれる大豆をもとにした軽食の一種です。
豆花の起源には諸説ありますが、漢の時代に淮南王の劉安が考案したとされています。
劉安が病気の母に豆花を作った説や、塩分の多い土地で育った大豆で豆腐を作ったのを始まりとする説、はたまた劉安が不老不死の薬を作っているときに偶然豆花が生まれた説など様々です。
伝統的な豆花の作り方は大豆から豆乳を抽出し、硫酸カルシウムやかんすい等で凝固させゼリー状にします。
近年ではデンプンを使って凝固させることも一般的になりました。
食感や見た目は日本のコーヒーゼリーの様ですが、味付けや位置づけ(おかず・スイーツ)は中華圏の各場所によって大きく異なります。
豆花の種類
日本で最も有名なものは、小豆などの甘く煮た豆類、ハトムギ等の穀類、果物やお餅を入れ、シロップが掛けられたスイーツ感覚の豆花(豆腐花とも呼ばれます)でしょうか。
同様に中国南部や香港、マカオ、マレーシア、シンガポールなどでも甘い豆花が普及しています。
こうした地域では豆花(豆腐)自体を甘く味付けしたり、漢方で色や味を付けたりし、見た目にも鮮やかで美味しそうな豆花が楽しめます。
一方、中国北部では塩を使ってシンプルに味付けした、おかずに近い豆花(別名:豆腐脳)が人気です。
浙江省では上記の2種類の豆花が楽しめ、スイーツの場合は黒蜜やシナモンが入り、おかずとして食べる場合は漬物(ザーサイ等)や小ネギが入ります。
中国東部の安徽では砂糖をかけて食べる豆花もあります。
重慶の豆花
さて重慶ではどんな豆花が人気かと言うと、、、皆さんの想像の通りです(^^;
重慶では豆花は豆腐脳や豆腐老と呼ばれ、唐辛子や豆板醤、醤油で辛~く味付けしたものが一般的です。
上の写真の様に辛いスープに浮かべたり、日本の湯豆腐の様に、味のついてない豆腐をタレに付けて食べたりします。
四川や貴州、雲南でも同様の辛い豆花が広まっています。
重慶では豆花はテイクアウトして食べるおやつとしても人気です。
また重慶では辛い食べ物が多いので、辛さを和らげるスイーツとして、甘い豆花も売られています。
また豆花に魚の切り身を浮かべた豆花魚(ドウフアユ)も有名です。
トロっとした豆花とふっくらした魚が辛いスープとよく合います。
ご飯のおかずとしてもGoodです。
まずは好吃街など露店で売られている小さめの豆花を食べてみて、気に入ったらレストランや専門店で豆花や豆花魚を食べるのは如何でしょうか^^?
豆花はお値段もお手頃で小腹がすいた時の軽食にバッチリなので、ぜひ試してみて下さいね
おまけ
重慶では豆腐を使った料理が豊富で、街の至る所で目にします。
例えば揚げた正方形の豆腐を串にさして、唐辛子や花椒の粉をまぶして食べるスナックや、
薄く切った干豆腐を甘辛く炒めたもの、
棒状の豆腐を熟成させたものなどがあります。
豆腐を使った四川料理で欠かせないものと言えば麻婆豆腐ですね。
重慶で生まれ育った私の印象では、重慶の麻婆豆腐は、四川料理の聖地成都の麻婆豆腐より、花椒の香りと味が強く、より強いしびれがあるように感じます。
どちらが好きかは勿論好みによりますが、火鍋などで花椒の刺激的な味に慣れてる重慶人は、「重慶の麻婆豆腐が一番!」というかも知れませんね(^^;
重慶の花椒の種類の豊富さや奥深さは、日本の漫画「中華一番!極」でも描かれています。
重慶出身の私が読んでもとても面白いストーリーでしたので、オススメです☆
重慶のお話は一巻の第一話です。
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