武漢風油そば” から ”山西省の刀削麺”…一味違う本場の中国拉麺

2024年12月3日その他, グルメ, 大陸中国外伝

14億人もの人口を誇る中国では麺料理が人気です。小麦粉と水さえ有れば作れる手軽さから、中国各地で様々な発展を遂げてきました。日本でも知られているジャージャー麵や冷麺ですが、中国では少し異なります。そんな中国の各地方の名物麺料理を一挙に紹介していきます。

北京炸酱面

日本でも馴染みの深いジャージャー麵。甘辛く炒めた豚肉が茹でた麺にのせられ、キュウリや人参、もやしなどと一緒によく混ぜてからいただきます。岩手県の盛岡のスタイルと近いでしょうか。

上海葱油拌面

こちらは上海で有名なネギ油そば。豚の油や生姜、酒、シナモン、砂糖、醤油等でネギをよく炒め、旨味のうつったネギ油を麺に絡めます。付け合わせにはネギの他キュウリの細切りがよく使用されます。

蘭州牛肉面

蘭州拉麺は日本でも一定の認知度があり首都圏を中心に専門店も見られます。麺にかん水を使用しコシがある点が中国の他の地方の麺と異なります。手打ちされた麺に牛肉やパクチーがのり、辛いスープがかけられます。中国の他の地方でも人気がありますが、蘭州以外では辛みの抑えられた(または辛みの無い)スープが使用されるのが特徴的です。

武漢热干面

中国中部の湖北省に位置する武漢では热干面が朝食に好まれます。スープは無く、ほんのりと温かい麺に芝麻酱や辣椒油、五香粉(ウーシャンフェン)を使ったタレをかけて混ぜて召し上がります。

重庆小面

四川の隣の重慶では辛い麺が人気です。重庆小面には火鍋の発祥の地らしく数種類の唐辛子や花椒が使われ複雑な辛みと痺れ、旨味を奏でます。重慶の辛い麺や麻辣スープはその美味しさから中国全土に広がっています。

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杭州片儿川

上海の下に位置する浙江省ではタケノコ入りの麺が名物となっています。シンプルな醤油ベースのスープに雪菜(水菜のピクルス)やタケノコのシャキシャキ感がクセになる一杯です。

山西刀削面

こちらは言わずと知れた中国は山西省の刀削麺。練った小麦粉の塊を独特の手刀で削ぐようにして麺を鍋に入れていきます。職人技が光る逸品です。

吉林延吉冷面

北朝鮮と国境を接する吉林省では冷麺が名物料理となっています。韓国冷麺と非常に似ていて、そば粉の麺に牛肉ベースの冷たいスープがかかります。付け合わせはキュウリやゆで卵、白菜キムチ、トマト、リンゴなどが入ります。

镇江锅盖面

江蘇省に位置する镇江では青竹で打たれた手打ちの平打ち麺を使用した镇江锅盖(鍋フタの意味)麺が人気です。具材にはタウナギ、豚レバーや牛肉などが使われます。

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Posted by Shiba Shiba