【3時間並んでも食べたい絶品火鍋】火鍋の本場重慶1行列の絶えない名店
重慶の火鍋店
麻辣火鍋発祥の地として知られる重慶には、今日2万6千軒以上の火鍋専門店があると言われています。
この数字がピンと来ない方も多いと思いますので、比較のために日本で馴染み深い例を挙げてみましょう。
- 2018年末の日本全国の吉野家の店舗数:約1,200軒
- 2018年の日本全国のマクドナルドの店舗数:約2,900店舗
- 2020年4月時点での日本のセブンイレブン店舗数:約2万店舗
上記はどれも日本の至る所にあるイメージのお店ですが、その合計数も重慶の火鍋店の数には及びません。
それにこれは中国全土の火鍋店の数ではなく、重慶一都市のみの火鍋店の数です。
北海道と同面積の都市にこれだけの火鍋店がひしめき合っているのです。
そう考えると2万6千軒という数字が如何に多いか実感が湧くかと思います。
実際に重慶の街中を5分歩けば必ず火鍋店が目に入ります。
また重慶郊外の、道端に牛が寝そべっているような村に行っても地元の火鍋店は必ず存在します。
今回はそんな火鍋の聖地重慶で最も有名な火鍋のチェーン店を紹介します。
その名も佩姐老火锅(ペイジエ ラオフオグオ)店です。
佩姐老火锅
最初の店舗の開店は2013年と日は浅いものの、2020年5月現在、重慶で6軒の直営店を経営する他、上海や他都市にも複数の直営店や加盟店を有しています。
重慶のどの店舗に行っても行列は当たり前で、2時間近く並ぶことも珍しくありません。
重慶の火鍋店は事前に予約が出来ないのが普通です。
開店から短期間でこのお店を重慶一の繁盛店にした秘密は、名物の牛のセンマイにあります。
歴史を遡ること1912年、重慶に馬(マー)という兄弟がいました。
彼らは工事現場等で働いて生計を立てていましたが、給料は決して高くなく、牛の肉を食べる余裕はありませんでした。
そこで当時はこれと言った調理法も無く、タダ当然だった毛肚(牛のセンマイ)に目を付けました。
馬兄弟は、センマイの独特の臭みを抑えるために新鮮な内にお酒などで丁寧に下ごしらえをし、香辛料の沢山入った麻辣味で煮込みました。
そうすることで、センマイのざらざらとした表面にスープが良く染み込み、肉とは一味違った心地よい触感を味わうことが出来ました。
彼らはこれを红汤毛肚と名付けて専門店を開き、店はたちまちに繁盛しました。
これが重慶で牛のセンマイが料理に使われるようになった始まりとされています。
その後に同じく重慶の佩(ペイ)と言うお婆さんが红汤毛肚を火鍋の具材へと昇華させ、今日の佩姐老火锅となる火鍋店をオープンしました。
名物
2013年の開店以降、ペイお婆さんの作った牛のセンマイの入った火鍋は大評判となり、今日でも多くのお客さんを集めています。
また佩姐老火锅の他の名物は野菜の入った肉団子と手作りの四角いランチョンミート、牛肉の表面に唐辛子がたっぷりまぶされた麻辣牛肉などです。
火鍋の一番人気のスープベースは麻辣味で、辛さは微辣(ウェイラー)か小辣(シアオラー)がおすすめです。
ここでは辛さは抑えめにしつつ、具材の味を楽しむのが正解です。
一度食べたら誰もがリピーターになる様なお店の為、行列が途絶えることがありません。
重慶に2万6千軒もの火鍋店がある中で、数時間ここに並んで待つだけの価値がある火鍋です。
昼時を外して11時くらいから並ぶか、2時くらいに来店するのが狙い目です!
アクセス
本店である佩姐老火锅较场口店は、地下鉄の较场口駅の6B出口から徒歩5分です。
他にも市の中心部に位置する解放碑店や、観光スポットとして有名な洪崖洞にある洪崖洞店もアクセスは良好です。
その他の支店の場所は公式ウェブサイトから確認できます。
少しでも行列を避けたいなら、昼時を外して11時くらいから並ぶか、2時くらいに来店するのが狙い目です!
営業日:月~日
営業時間:午前10:00~深夜3:00
料金目安:一人90元~120元(お酒抜き)
公式ウェブサイト:https://www.peijielaohuoguo.com/
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